愛媛県松山市にオープンした女性専用サロン、來椛(RACA)。オーナーとの対話を通じて見えてきたのは、訪れる人が日常の喧騒を離れ、自分自身の「季節(変化)」を慈しむための場所でありたいという想いでした。単一の固定されたイメージではなく、時間の流れや情緒に寄り添い、訪れるたびに新鮮な安らぎを感じられるアイデンティティが必要と考えました。「季節」という核となるテーマを体現するため、ロゴマークに四季を象徴する四つのカラーバリエーションを設計しました。春、夏、秋、冬。それぞれの季節が持つ空気感を色に託し、3ヶ月ごとに看板やSNSのアイコンを切り替える運用ルールを策定。固定的なブランドイメージをあえて「揺らぐもの」として定義し直すことで、お客様と共に時を重ねていくサロンの姿勢を視覚化しました。完成したのは、季節とともに表情を変えるしなやかなアイデンティティです。ロゴ、ショップカード、サイン計画。画一的なロゴの使い回しではなく、運用の中に「変化」という余白を持たせることで、來椛という場所が持つ温度感を、より深く、永く、受け手に届けるための土台を整えました。