オープン1周年の節目に、顧客へのDMと、記念グッズを制作しました。1周年という特別な節目だからこそ、訪れるお客様がワクワクし、サロンへの愛着を深めるため、少し大胆な「遊び心」が必要と考えました。既存の「静かで繊細」なブランドイメージをそのまま踏襲することはせず、猫をモチーフにしたコミック的なグラフィックを提案しました。きっかけは、オーナーが無類の猫好きであるというパーソナルな事実です。店舗にも猫モチーフが点在しています。DMやポーチでの猫の呟きは、既存のブランドが持つ「季節」というテーマを、猫の視点を通したユーモラスな「時間の経過」として再解釈したものです。シルクスクリーンのインクの質感や擦れを活かし、ブランドの既存イメージからはあえて逸脱した、クラシックで愛らしい佇まいを追求。これはブランドの否定ではなく、1周年という特別な時間軸において、サロンの「温度」を伝えるための、確犯的な「余白」の拡張です。完成したのは、サロンの新しい表情を伝える、1周年のアニバーサリーキットです。シルクスクリーンのポーチは、手に取るたびに「愛着」が湧くような、無二の質感を纏っています。画一的なブランドイメージに縛られることなく、年に一度、オーナーの「好き」と「季節」を起点にお客様と喜びを共有する。この「整えられた遊び心」が、來椛という場所の魅力をより多層的にし、訪れる人との絆をさらに深めるための、豊かな種となりました。