これまで新口農園と共に積み上げてきた目に見える「形」の背景には、常にこの地に息づく静かな時間や、誠実な手仕事の風景がありました。単なる情報の伝達ではなく、百年以上前から続く農園の「歴史」と、そこからまた続いていく「未来」という壮大な時間軸。写真や言葉だけでは零れ落ちてしまう、その場所の「体温」や「純度」を、ありのままに留めるための媒体として映像制作に取り組みました。当初はインタビューを入れる案もありましたが、最終的に選んだのは、現場の光、風の音、作業する手の動きといった「生の情報」だけで構成することでした。派手な演出や作為的なテクスチャを排し、そこにある空気感を丁寧に追いかける。さらに、保管されていた古い写真と、現在の園主やお子さんたちの映像を対比させることで、農園の「歴史」と「循環」をより多層的に浮かび上がらせることを試みています。完成したのは、農園の営みを静かに物語るショートムービーです。ウェブサイトやSNSなど、さまざまな接点でブランドの「佇まい」を伝える核となっています。「CULTIVATING THE NEXT 100YEARS」というタイトルの通り、果実を育てることだけでなく、このまちの未来を耕していく。その誠実な一歩が、光と影の移ろいの中に結実した記録となりました。https://www.youtube.com/watch?v=TNubJO4dVEo