同じ愛媛を拠点に活動するデザイナー夫婦が設立したデザイン事務所、Smells good company。同世代、同業の作り手から託されたのは、「自分たちの場所を、客観的な視点で整えてほしい」という依頼であると捉えました。求められたのは、単なる情報の整理に留まらない、シンプルさの中に潜む「狂気」と、理屈を超えて漂ってくる「匂い」のような違和感のデザインでした。メインコンテンツである制作実績を際立たせるため、全体の設計は極めてストイックで機能的な構成を採用しました。しかし、その静かな佇まいの裏側に、ページ遷移の独特なリズムや、マウスホバー時の挙動など、デジタルならではのインタラクションをアクセントとして配置。一見すると整然としていながらも、触れるたびに作り手の確信犯的な「遊び」が匂い立つような、多層的な世界観を構築しました。完成したのは、デザイン事務所としての高い機能性を担保しながらも、Smells good companyという存在の不可解な魅力を体現するプラットフォームです。論理的な設計(Design)と、感覚を揺さぶる演出(Smell)が同居するこの場所は、訪れる人に「ただものではない」という予感を与え、言葉以前の感性で繋がるための強力な接点となっています。https://smells69.com/